Goro's blog

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【初心者向け】クロスバイクの選び方&自転車本体以外に購入すべきもの

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バイオ系博士課程Goro (@BioDr_goro) です。

この記事はこんな方にお勧め

  • ママチャリから卒業してスポーツバイクに乗ってみたい
  • 高すぎない価格帯のスポーツバイクを探している
  • どこでスポーツバイクを買えばいいかわからない


新型コロナウイルスの影響で,クロスバイクが流行っているようです。
電車に乗らずに密を避けたい,給付金10万円の使いどころとしてちょうどいい…といった理由でしょうか。

先日,私の知人から「いい感じの自転車を購入したい」と相談を受けました。
スポーツバイクを乗ったことがない初心者だと,どんな自転車を選べばいいのかわからないと思います。
また,自転車以外にも買っておくべきものも知らないでしょう。
本記事は,そのようなスポーツバイク初心者の方に読んでもらいたい内容になっています。


・通勤・通学
・ちょっとしたお出かけ
・運動不足を解消するためサイクリング
を目的としているのであれば,クロスバイクの購入をお勧めします。

ちなみに,私は「COLNAGO IMPACT」というクロスバイクで日本一周を達成しています。
合計で15,000 kmくらい走りました。
lpasteur.hatenablog.com

クロスバイクとは?

スポーツバイクは,ロードバイククロスバイク,マウンテンバイクの3つに大別できます。


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ロードバイクは空気抵抗を減らすために,前傾姿勢が取りやすいようハンドルやフレームの形が設計されています。
また摩擦抵抗や重量を減らすために,タイヤが細くなっています。

一方,マウンテンバイクのタイヤは太く,未舗装路でも走れる自転車です。
ハンドル形状はフラットです。上体を起こした姿勢で乗ります。
ロードバイクほどのスピードは出せません。

そして,ロードバイクとマウンテンバイクの中間の性質を持っているのがクロスバイクです。
タイヤは太すぎず,細すぎず,前傾姿勢にならず,それなりのスピードが出せる,といった特徴があり,手軽に自転車を楽しみたい人にお勧めできるのがクロスバイクです。

他にもシクロクロスグラベルロードといったジャンルに分類される自転車もありますが,種類は少ないのでこの記事では割愛します。

どこで買えばいいの?いくら払えばいいの?

ママチャリしか乗ったことない人であれば,5万円出せば十分満足できると考えています。
5万円〜というのは,ちゃんとした自転車ブランドが作っているクロスバイクの最低価格です。
自分の身長とサイズが合っているか,きちんと確認しましょう。

Amazon楽天では,2万円ほどの「それっぽい」クロスバイクが購入できますがお勧めしません。
それらルック車と呼ばれており,「見た目はスポーツバイク,中身はママチャリ」です。

また,初心者がネット通販で自転車を購入すること自体も良くありません。
自転車トラブルに見舞われた際に,すべて自分でメンテナンスができれば問題ありませんが,初心者にとってハードルは高いです。
バイクショップにルック車を持ち込んだ際,店員さんは嫌な顔をすると思います。
お店では扱わないような廉価なルック車の面倒を快く引き受けてくれる人はなかなかいないのが現状です。

つまり,性能面やアフターサービスの面で,スポーツバイクを扱うお店で5万円〜の自転車を購入するのが最善な選択肢だといえます。
安い自転車は安いなりの理由があるのです。

価格については上を見ればキリがありません。
フレーム素材がアルミニウムではなく,より軽量なカーボンになれば10万円は下らないでしょう。
使っているブレーキやシフターのグレードが上がることでも,車体価格は高くなります。
そこまで自転車に投資する覚悟があるなら,ロードバイクを買っておいた方が後悔しないと思います。

私はフレームだけの価格で25万円くらいしたロードバイクも所有しています。
クロスバイクがママチャリに思えるほど,乗り心地は全く違います。
lpasteur.hatenablog.com

どんなブランドがいいの?

バイクショップで取り扱っているクロスバイクであれば,どんなブランドでも問題ありません。

コスパがいいメーカーは以下になります (カッコ内はどの国のメーカーかを意味しています)。


庶民的な価格の自転車は,ほとんど中国や台湾で作られています。
性能面に大きな違いはないので,デザインの好みで選ぶといいと思います。

Vブレーキ?ディスクブレーキ?

クロスバイクに搭載されているブレーキの種類は2つあります。
Vブレーキ」と「ディスクブレーキ」です。
ディスクブレーキは,さらに「機械式」か「油圧式」かに分けられます。
クロスバイク = Vブレーキが常識だったのですが,ここ数年でディスクブレーキを搭載したクロスバイクが一気に増えてきました。

制動力はディスクブレーキの方が高いです。
特に,雨の日でもよく止まります。
また,油圧式ディスクブレーキの特徴として,ブレーキレバーを引く力が非常に軽いことが挙げられます。

ディスクブレーキと比較して,Vブレーキのメリットは「価格が安いこと」「メンテナンスが簡単であること」です。
正直,Vブレーキを搭載したクロスバイクで問題ないと思います。
Vブレーキを搭載した自転車で日本一周しましたが,止まれなくて危ない思いをした経験はありませんし,ブレーキレバーが硬くて困ったこともありません。

Vブレーキとディスクブレーキは互換性がないため,換装することは不可能です。
ご注意ください。

他に買っておくべきものは?

必須

自転車保険

自転車保険への加入を義務化している自治体が増えています。
www.watch.impress.co.jp

価格は1年間で3,000円〜です。
義務化されていない地域に住んでいる方も加入しておきましょう。
事故を起こしてからでは遅いのです。

空気入れ

チューブのバルブ (空気の注入口) の形に合っているかを確認しましょう。
バルブの形には「英式」「米式」「仏式」があります。
ママチャリは英式ですが,スポーツバイクは米式か仏式です。

空気圧が確認できるメーター付きの空気入れを買いましょう。
適正な空気圧はタイヤに書かれています。
適正空気圧ではない状態で自転車に乗ると,パンクする確率が上がります。
2週間に1度は空気を入れるようにしてください。

ライト

フロントライトの着用は法律で義務付けられています。
後は反射器材か赤色のライトのどちらかを付ければいいのですが,可視性が可視性が高いリアライトがお勧めです。

ライトはバイクショップで買う必要はありません。しっかりとしたブランドしか扱っていないため,その分価格は上がります。
ネット通販で中国製の安めのライトを買いましょう。不具合は特にありません。
ライトは電池式と充電式があります。
個人的には電池の購入が必要ない充電式を好んで使っています。

Amazonでは前後セットで安く購入できます。

ベル

「スポーツバイクにベルなんて…」と思われるかもしれませんが,軽車両に警音器をつけることは法律で義務付けられています。
危険を防止するためやむを得ない場合を除き,ベルを鳴らしてはならないので,歩行者に対して鳴らすと違法行為になります。
交通ルールを守って走りましょう。

買った方がいい

鍵 (お勧め度: ★★★)

防犯登録がされていても,盗まれるときは盗まれます。
鍵をつけていても,壊されるときは壊されます。
安い貧弱そうな見た目をしている鍵の防犯効果は高くありません。

このような鍵は軽くて持ち運びが楽なのですが,「コンビニの前にちょっとだけ止めよう」くらいのときしか使えません。

目を離す時間が長いのであれば,簡単には壊れなさそうな見た目をした鍵を購入し,バイクを守りましょう!

オイル (お勧め度: ★★★)

チェーンに定期的な注油をしていないと,チェーンが錆びていきます。
駆動部が錆びると,自転車を漕いだときに「キーコキーコ」と異音がするようになります。

注油に使われるオイルには,ドライタイプとウェットタイプがあります。
ドライタイプはチェーンの見た目が綺麗な状態が続きますが,落ちるのも早いです。
私はマメに注油するタイプなのでドライタイプを使っています。
コスパ重視でKURE 5-56です。
家の網戸やドア部分にも使える汎用性が高いオイルですね。

雨でも自転車に乗るのであればウェットタイプをお勧めします。
チェーンにゴミがつきやすくなりますが,ドライタイプと比較すると落ちにくいです。

ヘルメット (お勧め度: ★★★)

ヘルメットの着用は法律で義務付けられていません。
短い時間の移動であれば必須ではないと思いますが,数時間以上自転車に乗る機会があるのであれば,ヘルメットの購入を強くお勧めします。
転んだときに,頭ではなくヘルメットが代わりに割れてくれます。

人によっては頭の形が合わないヘルメットもあるので,店頭で確認しましょう。

グローブ (お勧め度: ★★★)

長時間乗る場合は買った方がいいと思います。
転んだときに,手の皮が剥ける代わりにグローブが破けてくれます。

工具 (お勧め度: ★★)

ネジを外したい,サドルの高さを変えたいといったときに必要なのが工具です。
メンテナンスに必要な工具がすべて詰まっている携帯工具が1つあるといいでしょう。
出先でサッと調整することができます。

また,六角棒レンチは家に1セットあっても困らないと思います。
上記の携帯工具にも六角レンチついていますが,棒レンチの方がネジを回しやすいです。

チューブレバー・替えのチューブ (お勧め度: ★★)

自転車に乗っていて避けては通れないのがパンクです。
タイヤが細くなる分,ママチャリよりもリスクは上がります。
パンク修理は簡単なので,是非自分でできるようにしましょう。

パンク修理に必要なのは,タイヤをホイールから外すためのチューブレバーと替えのチューブです。
クロスバイクのタイヤの外周はほとんどが約700 mmです。
ごく稀に650 mmのものがあります。

外周に加え,タイヤの幅も気をつけなければいけません。
タイヤに記載されている幅に合ったチューブを買いましょう。

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タイヤの幅が23〜26 mmの場合。タイヤの幅が28〜32 mmの場合。

サドルバッグ (お勧め度: ★)

携帯工具,チューブレバー,替えのチューブ,小さな鍵といった小物を収納し,サドルの下につけることができます。
出先での使用頻度が高いツールを,いちいちカバンに入れたり出したりする必要がなくなります。

ボトルケージ (お勧め度: ★)

ケージを付ければ,自転車にペットボトルやボトルをさすことができます。
スポーツバイクであれば,フレームにケージをつけるための穴があるはずです。
ボトルケージをつけるためには六角レンチが必要になります。

飲み物をサッと取り出すことができるので便利です。

まとめ

  • 街乗りに適しているのはクロスバイクに分類される車種です。
  • ネット通販ではなくバイクショップでの購入をお勧めします。5万円支払えば購入できます。自分の身長とサイズが合っているか,きちんと確認しましょう。
  • バイクショップに並んでいるクロスバイクであれば,どのメーカーでも構いません。好みのデザインのクロスバイクを購入しましょう!
  • 自転車本体の他に,空気入れ・フロントライト・リアライト (もしくは反射器材),ベルは必須です。鍵・オイル・ヘルメット・グローブも購入しておいた方がいいでしょう。


スポーツバイクの購入を初めて検討されている方の参考になれば幸いです。